カルメンの国際結婚雑記ブログ

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子どもを現地校に入れたら簡単に言葉ができるようになるか?


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こんにちは。カルメンです!今回は、「子どもを現地校に入れたら簡単に言葉ができるようになるか?」ということについて私の今までの経験を基にして書いてみようと思います。

 


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子どもを現地校に入れたら簡単に言葉ができるようになるか?

確かに、若ければ若いほど言葉にしろ何にしろ、覚えが早いというのは事実です。言葉を学ぶとき、30代より20代、20代より10代の方が呑み込みが早いですし、10代の中でも19歳と10歳の子を比べれば、10歳の子の方が上達が早いかもしれません。

 

10代の子より、幼稚園児の方がもっと早いというのも事実ではあるかと思います。それでよく勘違いをする人がいて、「子どもは簡単に言葉を覚える」と思って、生まれてから家で、ずっと日本語だけで育ててきた子どもを「ポッ」と現地校に入れる人がいます。

 

それで何年か経ってみると、確かにいつの間にか英語なり、スペイン語なり、フランス語なりと、現地の言葉をしゃべるようになっています。それで親からすると、「やっぱり子どもは簡単に言葉を覚えるから」という結論に達したりします。

 

そこには子どもの多大な苦労があったはずです。親がわかっていないだけです。なぜなら子どもはそのことを親に言わないからです。それが「自分だけが苦労していたのだ」と気付くのは、その子どもが大人になってからだからです。

 

日本の幼稚園に入ったとしても、その子どもがもしそれまで、保育所などに行ったことがなかったとして、家庭内だけで育てられていたとしたら、初めて家庭から「外」に出されるというのはストレスを伴うものです。

 

それでも、それまで家庭内で教わってきた言葉が幼稚園でも同じであれば、先生やお友達がしゃべる内容を理解できたり、トイレに行きたい時に伝えることが可能であったりと、親から教えてもらったことが実社会(幼稚園など)で通じることを体験できます。

 

ところが、今まで家庭内ですべて(ゲーム、DVD、テレビなど含む)日本語で育てられてきて、突然「ポッ」と現地校に入れられる子どもはどうでしょうか?今まで家庭内で教わってきたことが実社会では全く通じないことを体験するのです。

 

それは恐怖以外の何物でもありません。子どもによって、その不安さがどのような形で現れるかは違います。親は本当の原因が何であるかわからないままでいる可能性も十分あります。

 

長女の場合

次女は長女がいたおかげで小さい頃から家庭内で英語でしゃべっていたので問題はありませんでした。問題があったのは長女の方でした。

 

私はメキシコ人と国際結婚をしていますが、旦那さんが日本語ができたので、長女が生まれてからは家庭内で日本語で接していました。

 

私たちはオーストラリアに移住しており、長女はオーストラリア生まれです。私は、若い頃、長くメキシコに住んでいた関係で、言葉には大変苦労しました。ストレスの極限のとき、帯状疱疹で1か月以上動けなくなったこともあります。

 

私が言葉で苦労したのはまだ10代の時でした。そんなことで、言葉というものは、そう簡単に修得できるものではないことを重々承知していたつもりでしたので、幼稚園に入れる前までに、積極的にオーストラリアの赤ちゃんグループに入るなど、娘が自然に英語を覚えられる環境作りをしていました。

 

テレビ番組なども日本のものではなく、オーストラリアの英語の番組を見せていました。英語を話す子どもたちとも積極的に交流していました。

 

ところが、いざ幼稚園に入れてみると、大泣きされました。みんなに、「大泣きするのは初日だけだから」と言われました。でも、来る日も来る日も大泣きするのです。

 

もちろん、誰でも現地校に入れるとそうなるわけではありません。娘の場合は「大泣き」という形で現れたのですね。おしっこをたれるような子ではなかったのですが、幼稚園でたれたこともあります。先生に言うことができなかったのだと思います。

 

大泣きしなくなってからも、家庭以外ではほとんどしゃべらなかったようです。その「しゃべらない」というのは小学校1年生になってからもそうでした。オーストラリア人のお母さん方も心配してくれて、外国人のための英語の授業を受けてみてはと助言されたりもしました。

 

小学校1年生が終わりに近づいたころ、担任の先生との面接を受けました。その時に、娘が英語で学年でトップだと聞かされて衝撃を受けたのを覚えています。その頃から娘は学校でも「しゃべる」ようになりました。

 

頭の中ですべて理解できるようになるまでしゃべらないでいたのですね。娘の場合はそれで一件落着となったのですが、言葉の問題で、成績が上がらない場合もあります。国語はすべての教科の基本となるので、言葉ができないと、すべての教科に影響を及ぼすからです。

 

弟の場合

弟は4歳の時にメキシコに移住する家族とともにメキシコに行き、メキシコの幼稚園に入れられました。もちろん、スペイン語はペラペラにできるようになりました。

 

彼が大人になってからこんなことを言っていました。「僕はスペイン語を一語一語、幼稚園の先生に教えられて覚えていった。これは机(メサ)、これは椅子(シージャ)、これは鉛筆(ラピス)というようにね」と。

 

言葉は「自然とわかるようになる」ものではありません。言葉を修得するにはプロセスがあるのです。若いほど、覚えるのは早いですが、子どもなりに苦労はしています。

 

子どもを現地校に入れたら簡単に言葉ができるようになるか?まとめ

子どもを現地校に入れたら簡単に言葉ができるようになるか?簡単ではありません。

 

現地校に入れるな、という意味ではありません。ただ、「外国の言葉は幼稚園に入れば簡単にできるようになるのだから、今のうちに日本語を」と言って、日本語だけの環境にしておいてから、「ポッ」と現地校に入れるのは、子どもにかなりの負担がかかると思います。

 

子どもが自信を持てない原因にもなるので、サポートしてあげる必要はあると思います。子育てって大変ですよね(^^;)