こんにちは。カルメンです!今日は前回の記事、
オーストラリア移住・驚愕の第1日目回想(その1) - カルメンの国際結婚雑記ブログの続きです。私たち夫婦は、やっとオーストラリアで買おうとしていた家にたどり着きました。その家は、私たちの想像していたようなものだったでしょうか?
カーペットパイソン(カーペットニシキヘビ)
40エーカーの家
その家は、小さいけれど住むことはできる家でした。ただ、まだ完成していない家でした。送ってもらったたくさんの写真は、いい所だけ写していたのですね。ここに住みながら、自分たちで家を作っていたそうなのですが、志半ばでご主人が亡くなられたんだそうです。
私たちは、隣人のボブに案内されて、広大な敷地内を歩いてみました。茶色い水の大きな池が二つ、あとは草ぼうぼうの土地。幾種類かの動物の糞がそこここに。広い間隔で太い杭が打ってあって、それがお隣との境界線なのだと思います。隣近所の家などは見えません。
ボブは私たちに、羊を6匹飼うことを勧めました。そうすれば、雑草を食べてくれて、庭がきれいになるとのこと。
私の旦那さんはボブに、蛇がいるか聞いてみました。ボブは、蛇は夏にしかいないこと、また、出たら猟銃で撃てばいいだけであることを教えてくれました。なるほど。
遠くに、と言っても敷地内だったかもしれませんが、カンガルーのファミリーが跳んでいくのが見えました。オーストラリアに来た初日に、私たちは野生のカンガルーを見たのです!
ボブの家で
もう、日が暮れかけていました。ボブが「コーヒーでも」と、私たちを自宅に招待してくれました。奥様や小学生くらいの息子さんは、そそくさと他の部屋に引っこんでしまったけれど、家の中で裸足だったので、日本のようだな、と親近感を持ちました。
ボブは写真のアルバムを見せてくれました。トラックの周りぐるりと、野生の豚(イノシシではなかったと思うけど)をびっしりぶら下げている写真や、息子さんが、死んだ牛にまたがっている写真など。ちょっとしたカルチャーショック・・・かな。
また、私たちは、この辺りは洪水になることがあるのかと聞いてみました。ボブ曰く、全然問題ないと。もし洪水になったら、ヘリコプターが来て拾い上げてくれると。3年前に洪水になったけど「オンリー 2 ダイ」と。
ん?オンリー 2 ダイ?二人死ぬだけ?めっちゃ怖い、とか思ってたのですが、後からわかったのが、オーストラリアって、「a」を「アイ」と発音する人が結構いたりするんですよね。それでボブは「only 2 days」「二日だけ」と言ってたのです。
でも、それはずっと後になって気が付いたことで、その時は「二人くらいは死んじゃうんだ」とか思っちゃってたわけです。
オーストラリア初日の夕食の件
やっと、モーテルに戻ってきました。疲れてるし、お腹もスッゴイ空いてる。日本からは何も食べ物を持ってきませんでした。だって、オーストラリアは食料品持ち込み禁止だって聞いてたから。
何か食べ物を買いたかったけれど、街中のお店屋さんは全部閉まってました。モーテルのバーは開いていたので、そこで何かスナックを買おうと思ったらアルコール飲料しかなくて、次の日まで待つよう言われました。
だけどね。お腹減ってるのよ。マジで。それで、隣のもうちょっと大きな町まで車で行くことにしたのです。真っ暗闇の中、しばし車を走らせてやっと気が付き始めたんです。ここには、いくら車を走らせても自動販売機もなければ、コンビニもファミリーレストランも屋台も何にもないのよ。食べ物をゲットするなんて不可能。
二人、うなだれてモーテルに戻りました。モーテルの部屋に、インスタントコーヒーはありました。それで、私たちはコーヒーにたくさん砂糖を入れて飲みました。
更に幸運なことには、私のバッグの中に、飛行機で旦那さんが食べなかったピーナッツの小さな袋が入っていたのです!二人でピーナッツを分け合って食べました。
夜はひどく冷え込んで寒いのに、部屋にヒーターはありませんでした。だから、上着を着たままベッドにもぐりこみました。
「あの家買うの、やめておこうか」オーストラリアに来て初めての晩、旦那さんは眠りにつく前に、私にそう言いました。
オーストラリア移住・驚愕の第1日目回想・おわり