カルメンの国際結婚雑記ブログ

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メルヘンの旅・メキシコに越冬する蝶モナルカ


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こんにちは、カルメンです!今回は、「メルヘンの旅」と題してカルメンの父・明のノートにあったものを書きうつしてみようと思います。メキシコに越冬する蝶モナルカを多分1980年代位に父が見に行ったときのことが書かれていました。


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モナルカ

メルヘンの旅・メキシコに越冬する蝶モナルカ

閑散とした田舎町を

メヒコ(メキシコ)の人口密度は日本の10分の1しかない。その上メヒコ(メキシコ)市は2,000万人の大都市で、他にも大きな市が、プエブラベラクルスモンテレイアカプルコなどあり、人口の集中が大きい。

 

そのため、地方は人口が希薄である。車で地方を走ると、所々に大きな教会があるのに全く人がいないので、のぞいてみると、既に廃墟になっている。

 

昔地方に人々がいたために大きな教会が作られたのだが、人口の急激な減少が生じたために地方から人がいなくなり、教会だけが残った。ほとんどがスペイン人が持ち込んだ天然痘などの病気で人々はばたばたと死んだがための地方の過疎化が生じた。

 

しかし、サボテンの林の中に凹凸の道はある。そこを車で走ってもサボテンだけの山が続き人もいない。

 

その荒涼とした林のはるか先に何かが見える。何だろう。細い柱のようだ。少しずつ近づくと、それは教会の先端であり、だんだんとセントロ(※)が出てくる。

 

やっと人の居場所にたどり着いたのだ。その地方のセントロは、人々がちらほらで、石畳のみで店も何もない田舎の町でありほっとする。

 

そのセントロを過ぎて山道を上ると山の上の道の両側にカサブランカ(白い家)の田舎の村が出てきた。二階屋は全くない。誰も人は歩いていない。

 

大人は全く出てこないので、その田舎町をのろのろと行き、子どもをみつけてやっと話しかけることができた。

 

 メヒコ(メキシコ)の田舎は全く排他的で、常にこんな様子で子どもにのみ話ができる。その子どもに聞いた。モナルカの越冬の森はどこかと。

 

子どもはだまって指を指した。その時大人が出てきて急いで子どもを連れて行った。

 

死者の日にやってくる蝶

その場所は神聖な所故、人に言ってはいけない所なのだ。何千年の昔から蝶が来る。それもメヒコ(メキシコ)の死者の日に突然大量にやってきて、またいづこかに去って行く。

 

この現象が昔の人々にとって何か意味するか。まさに死者の霊が蝶に乗って人々の所に帰ってきたとしか思えない。

 

だから昔からこの蝶に神の意志を思って、人々はただ黙って世代から世代に受け継いできて、大袈裟に言われることはなかった。

 

蝶の渡りの発見

しかしアメリカ人は違った。彼らは何か発見できるのなら、人の心の中に土足で付け入る性格の人々だとメヒコ(メキシコ)人は思っている。それは事実だ。

 

だからアメリカ人は蝶の渡りを発見した。すなわちモナルカ(オオカバマダラ)のアメリカからメヒコ(メキシコ)までの渡りである。

 

誰が想像するだろうか。わずか3gr の蝶が、アメリカから越冬のために3,000kmも渡りをする。そしてメヒコ(メキシコ)の森で冬を過ごすとまた、アメリカまで飛んで帰っていく。

 

この事実は人々の想像外のすごい事実であり、今、アメリカ人が大勢、研究所で研究している。

 

このモナルカは、アメリカで2世代が交代して、3回目の蝶が突然に大型化して渡りをするとのこと。途中、メヒコ(メキシコ)の大地はコスモスが咲き、その花を頼りに生き長らえてメヒコの特定の森に到着する。

 

荘厳の気配

私は先ほど会った子どもの話を信じて、何もない山と谷を越え、突然山脈中にある大きな森に着いた。

 

そこには何十万の蝶が木にしがみ付いて越冬中で、森の中はその蝶の羽音のみしかしない神秘の世界であった。荘厳の気が満ちて、神々とともにそこに居るような感じに心がしびれた。これぞメルヘンの旅でなくて何だろうか!!

 

想像してください。何の音もない大きな森の中の木に、蝶がしがみ付き羽を動かしている。その蝶の立てる羽音のみがサワサワと、何とも表現出来ない音のみする世界に身を置いたときの荘厳の気配を。

 

我々日本人にとって正にそれは神の存在と感じる。

 

※都市づくりはラテンアメリカの内、ブラジルを除くスペイン植民地であった所は、全く同じ様式をかたくなに守って作られている。セントロ(中央広場)があり、その周りに教会が一辺を占め、他方に政府の建物があるという形である。

 

セントロの周囲にのみ人家(石造りの平屋)が固まってあり、市場がある。

 

メルヘンの旅・メキシコに越冬する蝶モナルカ・まとめ

父がメキシコのモナルカの蝶がいる所を訪れてから何十年という月日が過ぎました。今はたくさんの観光客が、蝶のいる時期に訪れるようになったようです。

 

道も整備されて、ツアーが出ており、入場料も払うようになっているそうです。

 

だから、父が神の存在を感じたような、羽音だけの世界を感じることは難しいのかもしれません。それでも、きっと目の当たりにしたら感動すること間違いないですよね。

私も行ってみたいです。