こんにちは。カルメンです!今回は「ミイラとの共生」というタイトルで書かれていたことを、カルメンの父・明のノートから抜き出して書いてみようと思います。
ミイラとの共生(カルメンの父・明のノートから)
メヒコD.F.(メキシコ・シティー)にカルメン教会という大きな僧院がある。そこはミイラが多く飾ってあるために有名です。
そのミイラとはエジプトのミイラのように人工的に加工されたのでなく、墓から掘り出された姿そのままでケースの中にある。
男はまだ良い。小さな子どもの姿を見ると(※)、その後は食事もできず、眠れもしない程、痛烈な魂の揺さぶりを感じる。
メヒコ(メキシコ)の大部分の町は2,000m以上の所にある。そこは乾燥が烈しく、気温も年中高くないために、ネズミの死骸がそこら中にミイラ化して転がっている。
そんな土地のために人も土葬されたので、掘り出された場合、ミイラ化した状態で出ることになる。ということは、物が腐らないということになる。すると人々の意識に衛生観念が不足してくる。
食べ物にカビも生えず、腐らない、蚊もいない所で長く生きていると、清潔を守る必要が少なくなる。
逆にそのために2,000m降りてアカプルコで泳いだりすると、腐ったものを口にすることとなり、食中毒による死亡が多くなり、全体にみて、寿命は50年と短いのが現実です。
自然に死者に対する態度は我々と違ってくる。地方の墓場に行くと、皆土葬であるために、広大な墓全体が死者の臭いで満ちている。
彼らはそうして死者と共存することが日常的となっている。
※子どものミイラなどはメキシコ・シティーのカルメン教会ではなく、グアナファトというところにあるミイラのことです。
私のミイラに関する記事は↓こちらです。
ミイラとの共生ーメキシコのミイラはエジプトのミイラと違う・まとめ
すみません。毎度のことながら、ミイラの画像は怖くて入れられませんでした。が。やはりミイラのことは強烈な印象となって残るので、カルメンの父も書き残しておりました。
メキシコの死者の祭りで骸骨が洋服を着て楽しそうに踊っている姿も、結局はメキシコ人にとって、死者=ミイラのようなイメージがあるからかもしれません。
とはいうものの、メキシコにはジャングルもありますし、高温多湿の地域も広範囲であります。どこもかしこも砂漠にサボテン、という感じではないです!