こんにちは、カルメンです!今回はメキシコのことわざ、格言、言い回しのご紹介です☆以前ご紹介した「スペイン語のことわざ、格言、言い回し」の第二弾です!
Pasó de panzazo
パソ・デ・パンサソ
パソは合格した、とか越えた、という意味です。
パンサはお腹のことで、パンサソはお腹に受けた打撃のことです。
マラソンのゴールで、もうこれ以上走れないと思ったけれど、必死の思いで倒れ込んで、ぎりぎり、手がゴールのラインを越えて、完走したことになった、みたいな状況ですね。つまり、パソ・デ・パンサソの意味は、
「ギリチョンで受かった」ということです。
メキシコは学校では10点満点で、合格の最低ラインが6です。それより下だと不合格になります。だからよく、「6」で合格した場合は「Pasó de panzazo」なんて言われます。ちなみに主語は第三人称単数形なので「私はギリチョンで合格した」と言いたい場合は「Pasé de panzazo」になります。
Ves burro y se te ofrece el viaje
ベス・ブーロ・イ・セ・テ・オフレセ・エル・ビアヘ
ブーロはロバです。ベスは君は見るということです。
イはそしてという意味。
エル・ビアヘは旅です。
セ・テ・オフレセは、あなたは思いつく、ということです。
全然考えていなかったのに、ロバを見たら「あ、どこか行く用事なかったかな」と思いつくということです。例えば誰かが出かけようとするのを見て「あ、どこか行くんなら帰りにパン買ってきてくれない?」と言うと、頼まれた人が「ロバを見ると何か頼みたくなるんでしょ」という感じで言うセリフです。
Estoy como agua pa' chocolate
エストイ・コモ・アグア・パ・チョコラテ
アグアは水です。
パは「ための」という意味です。
チョコラテはここではココアのことです。
コモは「~のよう」です。
つまり、「私はココアを作るための水のようだ」ということで、
沸騰している、ということです。
意味は「すっごく怒っている」です。
メキシコで小説になって、映画にもなりました。
メキシコらしい言い回しです。
Está en brazos de Morfeo
ブラソスは腕です。
モルフェオはギリシャ神話に登場する夢の神モルペウスのことです。
エスタ・エン・ブラソス・デ・モルフェオは、モルペウスの腕の中にいるということで、「よく寝ている」という意味です。
De borrachos y tragones están llenos los panteones
デ・ボラーチョス・イ・トラゴネス・エスタン・ジェーノス・ロス・パンテオネス
ボラーチョスは酔っ払いです。
イは「と」という意味です。
トラゴネスは大食漢です。
エスタン・ジェーノスはいっぱいです、という意味。
ロス・パンテオネスは墓地のことです。
「墓地は酔っ払いと大食漢でいっぱいです」という意味で、つまり、
「飲み過ぎ、食べ過ぎに注意して」ということです。
El que se fue a la Villa, perdió su silla
エル・ケ・セ・フエ・ア・ラ・ビジャ・ペルディオ・ス・シージャ
ラ・ビジャはメキシコ市にあるキリスト教聖地の場所の名前です。
ビジャと韻を踏んでいるシージャは椅子のことです。
「ラ・ビジャへ行った人は、椅子がなくなったよ」ということで、
「席をはずした人は、戻ってきて席を誰かに取られていてもしょうがないんだよ」という意味です。
トイレなどで、ちょっと席をはずしている間に誰かに席を取られてしまったら、その取った人が取られた人に言うセリフです。
もともと、ラ・ビジャの代わりに、スペインのセビジャ(Sevilla)と言っていたものが、メキシコでメキシコバージョンに変わったのだと思います。
メキシコのことわざ、格言、言い回し・まとめ
いかがでしたでしょうか?気に入った言い回しはありましたでしょうか?「Pasó de panzazo」なんて、覚えやすくないでしょうか?
もし、スペイン語の発音などちゃんと知りたい、という場合は、音声付きのメキシコ流スペイン語会話講座のサイトを作りましたので良かったら覗いてみてください。