こんにちは。カルメンです!今回は久しぶりにカルメンの父・明のノートから「コマンダレブー」というタイトルで綴ってある文章を書きとめてみようと思います。父が亡くなって一周忌なので。
コマンダレブー(カルメンの父・明のノートから)
コマンダレブー、この言葉を聞いたのは今から60年程前です。
千葉県で工場作りをやっている中休みに、工事の下請け会社の親父が、ベトナムでは挨拶に「コマンダレブー」と言うと言い出したのですが、聞いた皆で、「そんな変な挨拶は聞いたことがない、何かの間違いだろう」とガヤガヤやりました。
しかし私は、あまりにも日本人の挨拶の言葉の概念からはずれているので強く印象に残ったけれど、忘れてしまいました!
それから50年以上過ぎてブラジルで仕事をしているとき、突然この言葉、コマンダレブーを思い出して納得しました。
「コマンダレブー」と続けたら何のことかと思いますが、「コモ・アンダ・レ・ブ」なのでした。
コモとは英語でHowです。アンダはアンダール、歩くというスペイン語で、レはあなた、ブとはビエン、ボンで良いということ。(カルメン追記:¿Cómo anda Ud., bien?かな?)
要はラテン語系のスペイン語・ポルトガル語・フランス語で、「あなたはいかにお過ごしでしたか」という挨拶になります。
(カルメン追記:フランス語のComment allez-vous のことだったのかもしれませんね)
スペイン語圏から、よりラテン語に近いポルトガル語系に接して、突然長らく不思議に思っていた挨拶の言葉がわかって、感ひとしおでありました。
ついでに言うと、サンパウロはSão Pauloと書き、ブラジル人は「サオパウロ」と言っているのですが、鼻音のため「オ」の発音が「ン」に聞こえます。だから一般的にサンパウロですが、ブラジル人は「サオパウロ」と言っています。
ついでに「ブラジル」も彼らは「ブラジウ」と言っています。
コマンダレブーの意味・ブラジルの発音・まとめ
カルメンの父・明のノートから拾ったエピソードでした。私も父がブラジルにいるとき、3回ほど、ブラジルを訪問しました。
私が住んでいたメキシコはスペイン語ですが、スペイン語とポルトガル語は似ているので、リオデジャネイロの空港でスペイン語でまくしたてたら通じたのが印象に残っています。
ブラジルのテレビドラマは当然ポルトガル語なのですが、見ているとスペイン語に似ているので意味がわかって面白かったのも覚えています。
例えば、きれいな女優さんが男性に「エウ・テ・ケーロ」と訴えているのです。スペイン語で「ヨ・テ・キエロ」は「私はあなたが好きです」という意味だと知っているので、「エウ・テ・ケーロ」も「あなたが好き」と言っているのだな、と想像がつきますよね。
父のおかげでブラジルにもメキシコにも行けて、良かったな、と思ってます。ありがとうが届くかな?